【殺人の追憶】ポンジュノ 時代の先頭を突っ走る天才監督【ソンガンホを絶賛する理由】


映画「パラサイト」でアカデミー賞四冠王(作品賞・監督賞・脚本賞・国際映画賞)に輝いた韓国の映画監督ポンジュノ。

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そのポンジュノが、韓国の政治状況によって、政府のブラックリストにリストアップされ、朴槿恵大統領の時代には、国内で作品を自由に撮ることができなかったことは、日本ではあまり知られていない。

ポンジュノが映画「スノーピアサー」を海外で撮影し、映画「オクジャ okja」をNetflixで同時に発表したのも、実は、そのような切実な理由があったのだ。
朴槿恵政権の時代は、一言でいって、韓国の芸術家たちにとって受難の年月だった。

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ポンジュノの名前を有名にした代表作が、
  • 映画「殺人の追憶 【原題】살인의 추억」
だ。

ポンジュノは、主演のソンガンホを次のように評価している。

自分がイメージした役柄を、自分が思う以上に表現してくれる俳優

であると。

それくらい、ポンジュノのソンガンホに対する信頼は厚い。

だから、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した時も、舞台上で、ソンガンホに対してひざまずいて敬意を表するパフォーマンスをしたくらいだ。

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映画「殺人の追憶」のあらすじ

1986年、韓国京畿道で若い女性が強姦され殺害された死体が発見される。

2カ月後、よく似た手法の強姦殺人事件が発生し、一帯は恐怖に包まれる。

のどかな農村地帯に次々と発生する事件。

事件は、連続殺人事件として世間の注目を浴びる。

事件発生地域には、特別捜査本部が設置され、刑事パクトゥマン(ソンガンホ)、ソテユン(キムサンギョン)が捜査を始める。

犯人は、一切証拠を残さず、事件の捜査は困難をきわめる。

「殺人の追憶」の内容

封切り
  • 2003年4月5日
上映時間
  • 132分【2時間12分】
総観客数
  • 525万人
監督
  • ポンジュノ
脚本
  • ポンジュノ・シムソンボ
製作費
  • 41億ウォン【約4億Ⅰ千万円】

「殺人の追憶」とはどんな映画?

映画「殺人の追憶」は、実際に当時韓国で発生した猟奇的な連続殺人事件を題材にした映画だ。

つい最近、この事件の真犯人が、DNA鑑定により、現在服役中であることが判明して、韓国のニュースで大きく報道されている。

にわかにまた、ポンジュノの映画「殺人の追憶」が脚光を浴びることになったわけだ。

この映画の本質は、殺人事件というミステリーとともに、当時の時代背景を念頭において見た時に初めて見えてくる。

1986年の韓国は、クーデターで政権を掌握した全斗煥(チョンドゥファン)大統領の時代だ。

1979年10月26日、朴正煕大統領が側近の銃弾によって暗殺され、18年続いた独裁政権が終わりを告げたかのように見えた韓国。

→ちなみに、この朴正煕大統領暗殺の日の出来事をえがいた作品が、映画「ユゴ 大統領暗殺」だ。

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1980年は、ソウルの春と呼ばれ、民主化が一気に進むかと思われた。

そこに戒厳令を敷き、クーデターによって政権を奪取したのが、戒厳軍総司令官・全斗煥(韓国の第11・12代大統領)だった。

映画「殺人の追憶」の中で、居酒屋で学生たちが酒を飲むシーンがある。

その時にテレビから流れるニュースが、当時の、このような時代背景をうかがわせる。

つまり、何気ないシーンを入れることによって、そのころの韓国のリアルな状況を描写しているのだ。

映画のの中で登場する、警察の容疑者に対する強圧的な取り調べ、拷問のシーンなどは、実際に民主化運動をする学生や市民に行われた事実をモチーフにしている。

ポンジュノ作品のメタメッセージ

つまり、
  • 映画「殺人の追憶」
は、実際にあった連続殺人事件を題材にしながら、当時の韓国の政治状況をリアルにえがいている映画なのだ。

こういう手法は、ポンジュノの得意とするところだ。

ポンジュノの映画をたくさん見ている人は、
  • 映画「パラサイト」
でも、同じような手法がとられているのがわかるはずだ。

 
  • 社会の弱者たちが、権力によって、どのように抑圧されているのかをえがき、それを告発する
というのが、ポンジュノの映画のメタメッセージ(かくされたメッセージ)なのだ。

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最近亡くなった韓国女優のチョンミソンが、映画「殺人の追憶」で、主人公ソンガンホの妻役を演じている。

また、この事件の翌年である1987年に、韓国では6月抗争と呼ばれる、大きな民主化運動が起こり、大統領の直接選挙につながったことも忘れてはいけない。

その6月抗争を題材にした映画が、
  • 映画「1987、ある闘いの真実」
だ。

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「殺人の追憶」出演【キャスト】

  • ソンガンホ【役名 パクトゥマン】
 
  • キムサンギョン【役名 ソテユン】
 
  • パクヘイル【役名 パクヒョンギュ】
 
  • チョンミソン【役名 クァクソリョン】
 

「殺人の追憶」超個人的感想

個人的にサスペンスは好きだが、猟奇的な作品は苦手だ。

だから、この映画を見るのは抵抗があった。

先にこの映画「殺人の追憶」を見た友だちが、
  • とても後味の悪い映画
だと言っていたのも少し影響していたかもしれない。

でも、実際に見たら全然違う。

ポンジュノの映画の特徴である、
  • スピード感
にどんどんはまり込んでいった。

犯人は誰なのか?

という謎に引き付けられながらも、人間の本質への問いかけのようなものにハッとさせられる。

ポンジュノの映画は、いつも余韻が残る。

時代がポンジュノに追いついた

この「殺人の追憶」は、ハングル検定1級の聞き取りの勉強を兼ねて、初めて字幕なしで挑戦した映画でもある。

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3回も見たので、今でもいろんなシーンが記憶に残っている。

この映画を撮った当時のポンジュノの年齢は、33才。

「殺人の追憶」は、ポンジュノが韓国の奇才として、がぜん注目を浴びるようになった映画でもある。

このあと、
  • 映画「母なる証明」【出演 ウォンビン・キムヘジャ】
も大ヒットし、ポンジュノの名声は高まるばかりだ。

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むしろ、今回、映画「パラサイト」がアカデミー賞にノミネートされたのも、遅すぎたと言っていいくらいだ。

ポンジュノは、最初から時代のずっと先端を走っていた。

ようやく、時代がポンジュノに追いついた、と言っていいくらいだ。

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