韓国で「激しく何もしたくない」人が激増中 「疲労社会」が生む流行語
「激しく何もしたくない」
これは、韓国で、あるカード会社が出した広告だ。
このセリフが受けて、今、韓国で流行語になっている。
韓国語では、
격렬하게 아무것도 하고 싶지 않다
となる。
子どもを見ているとそうだが、好奇心が旺盛で、めずらしいものを見ると、近づいて行って、さわったりしたくなるものだ。
病気でない限り、子どもに
何もするな
というのは、苦行でしかない。
それが、なぜ、大人になると、
激しく、何もしたくなくない
ようになるのか。
韓国では、「疲労社会」という本もヒットした。
日本よりも、韓国の競争社会、格差社会の問題は深刻だ。
大学を出ても就職先はなく、学生たちは、少しでもいい就職先を求めて、TOEICなどの資格を取るために、予備校に通う。
韓国の現状を見ていると、日本の新卒の就活事情が、のんびりして見えるほど。
これは、韓国に行くたびに感じることだが、生活のスピードや、人々のひたむきさ加減が、日本より2倍くらい上回っている感じがする。
韓国から日本に戻って来ると、空港の職員や、そこで働いている人たちまで、のんびりして見えるのは、そういう、社会の雰囲気の違いもあるのだろう。
だいたい、人間は、ずっと何もしないでいると、
激しく何かしたくなる生きもの
のはず。
病気でもないのに、何もしたくない、というのは、日常の生活が、かぎりなくタイトで、やるべきことに追われているからだろう。
人間の脳は、ぼう大な量の情報を処理できるといわれている。
だが、それは、自分が自由にできる決定権をもっている場合に限られるような気がする。
決定権をつねに他人ににぎられている状況だと、人間の創造性は発揮されないし、脳の活動も鈍くなってしまう。
休みの日も、
激しくどこかへ行きたくなる
ような、そんな日常を送っている人は、幸せな人なのだろう。
私の友人が、韓国に語学留学していたときに言っていたのが、
韓国にいると、自分を主張しないと生きていけない
ということだった。
彼女は、どちらかといえば、おとなしい性格だったが、韓国に行って、そこで1年くらい生活するうちに、自分の意見をはっきり主張することのたいせつさに気づいたという。
そして、韓国にいると、まわりが皆、パワフルで、エネルギーにみちているので、自分もそのエネルギーの影響を受けて、何かをしなければ、という気持ちになるのだ、とも。
そんな韓国人も、今、「激しく何かをし続ける」ことに疲れているのかもしれない。
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