2016 おすすめ 韓国ドラマ 「ヨンパリ 原題 용팔이」 第5話 チュウォンとキムテヒ 年の差(7才差)を感じさせないその「大人」の演技
韓国ドラマ 「ヨンパリ 原題 용팔이」第5話
チュウォンは、財閥のハンシングループが経営するハンシン病院に勤める研修医。
若いが、外科の腕は、ベテラン医師も一目を置くほど。
家は貧しく、妹は腎臓の透析を受けている。
そして、妹の病状はどんどん深刻さを増している。
ハンシン病院の12階はVIP専用のフロアだ。
韓国では、今、海外資本(主に中国)の
営利病院 영리병원
が建設され、問題になっている。
第一号として済州道に、中国資本の営利病院が建設される予定だ。健康保険のしばりがないというが、さまざまな問題点が指摘されていて、反対の声も多い。
この「ヨンパリ」の12階、というのが、まさにその「営利病院」を思わせる。
その12階の中でも、厳重な警戒が敷かれているのが、ハンシングループ会長の妹であるキムテヒの病室だ。
この病室の内部は、まるでSFのようだ。
キムテヒは、中央の白いベッドの上に白い服を着て横たわっている。
キムテヒの体の状態はすべてモニターで監視・観察されている。
キムテヒの病室に入れるのは、キムテヒの兄である会長のチョヒョンジェ(ハンドジン)と、院長、そしてキムテヒの主治医チョンウンイン(イホジュン課長)とチュウォン、ベテラン看護師のファン看護師のみ。
キムテヒは、3年前の交通事故と、その後の事故以来、ずっと眠っている。
いや正確にいうと、
眠らされている
ハンシングループの現会長は、キムテヒの兄ではあるが、キムテヒの父の連れ子である。
ハンシングループはもともと母系の一族で、キムテヒがグループの後継者とされていた。
それが事故により、キムテヒがずっと眠っている状態になり、つづいてキムテヒの父である前会長が亡くなったことで、兄が会長となった。
キムテヒは、チュウォンが妹の手術代で困っていることを知り、取引を持ちかける。
チュウォンの妹の移植手術にかかる費用20億ウォン(約2億円)を出すというのだ。
キムテヒは、チュウォンのスマートフォンで、スイスにある自分の取引銀行に電話をする。
そして、暗証番号を告げ、20億ウォンが瞬時にチュウォンの口座に振り込まれる。
だが、それを実際に引き出すには、まだ段階がある。
キムテヒは、まず、自分をこの病院から出してくれとチュウォンに頼む。
だが、3年に及んで眠らされているキムテヒは、体の運動機能が著しく退化していた。
キムテヒは、ずっと寝ている、という設定なので、ドラマの中では、顔のアップがほとんどだ。
その無表情で無機質な表情の演技が、逆にリアリティがある。
キムテヒは、自分に対してパンマル(반말 ぞんざいな言葉。親しい間柄で使う)を使うチュウォンにたずねる。
それでキムテヒは、
何才なの?
韓国では、年齢によって、言葉づかいが変わるため、よくこういう質問をする。
この質問は、裏返せば「生意気だ」ということを意味する場合が多い。
するとチュウォンは
年齢なんて数字に過ぎないよ。関係ないでしょ。
と答える。
実際、チュウォンとキムテヒを見ていると、二人の年齢差というのは全然気にならない。
実際には、
チュウォン 28才
キムテヒ 35才
だが、キムテヒの白く透き通る、陶器のような肌と赤い唇は、まるで20代のように見える。
目元がアップになった時の瞳の美しさは、ドキッとするほど。
偽悪的な役をしても、なぜか情がある感じがするのは、チュウォンのもつ人柄のなせるわざだろうか。
もし、イジョンソクやキムスヒョンがこの役を演じたら、もっとサバサバした感じに演じただろう。
キムテヒが年齢不詳なのと同様に、チュウォンもまた、年齢を感じさせない大人の雰囲気漂わせている。
韓国ドラマ 「密会」(キムヒエ)のユアイン
韓国ドラマ 「シグナル」(キムヘス)のイジェフン
もそうだ。
ユアインとキムヒエは20才差だし、イジェフンとキムヘスも12才差だ。
でも、まったく違和感がないのは、ユアインもイジェフンも、どこか成熟した「大人の雰囲気」を持っているからだ。
いい俳優は、若くても、どこか洗練された大人の空気を漂わせる。
彼らの先輩でいうと、キムナムギルがそうだ。
キムナムギルも、20代の時から、大人の男性の落ち着いた雰囲気をもっていた。
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