おすすめ 韓国ドラマ「2度目の二十歳(はたち)」 チェジウの役名は「ノラ」 なぜか幸せではないその日常 「人形の家」(イプセン)の主人公と同じ
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韓国ドラマ「2度目の二十歳(はたち) 原題 두번째 스무살」
チェジウは、大学教授の夫と大学生の息子の3人暮らし。
チェジウの生活ぶりを見ていると、派手ではないが、経済的には豊かだ。
韓国の中流層といえる。
キッチンは明るく、鍋も今はやりの輸入物のおしゃれなタイプだ。
チゲやサムギョプサルが出てくる感じではない。
だが、チェジウの生活はつつましい。
地下鉄やバスで移動し、外車を乗り回す、金持ちのサモニム(奥様)ではない。
チェジウのファッションも地味だ。
それで、大学では、学生たちにバカにされるのだが。
息子は大きくなり、母親をわずらわしがる年齢になる。
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夫は、妻と離婚したがっている。(そこには、別の思惑があるのだが)
チェジウは、恵まれた環境にあるように見えるのに、その実、少しも幸せではない。
「2度目の二十歳」での、チェジウの役名は、
ハノラ
ノラというのは、おそらく、イプセンの
「人形の家」
の主人公ノラから取っているのだと思う。
「人形の家」の主人公のノラは、弁護士の夫にただ可愛がられる存在。
夫は妻を、一人の人格をもった人間としてではなく、モノのように愛する。
そんな中で、ノラは人間として目覚め、やがて家を出る。そんな話だ。
「2度目の二十歳」のチェジウ(ハ・ノラ)も、夫との「人形の家」から旅立っていくのだろうか。
「人形の家」も、女性として自立する、一人の女性の姿をえがいた小説だ。
大学教授の夫は、妻をむげに扱う。
妻が何を考えているのか、何に悩み、どんなことに喜びを感じるのか全く興味がない。
そんな中で、それでも家庭を維持しようと努力するチェジウの試みは、少しも認められない。
若くして結婚し、夫と家庭がすべてだったチェジウ(ハノラ)。
そんなチェジウが、2度目の二十歳(=40歳)を前にして大学に入る。
そこで、若い学生たちに混じって学ぶことが、チェジウの人生を変えていくのだろうか。
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