2016 おすすめ 韓国ドラマ「キリ 송곳」第1話 チヒョヌ(イスイン) 「コンデ 꼰대」になりきれなかった 純粋なたましい
韓国ドラマ「キリ 송곳」はすごい。
このドラマの主人公は、不正や不義を許さず、一切の妥協をしらず、かたくなに原則を守ろうとする人物だ。
チヒョヌが、その人物像をみごとに演じている。
すらりとした身長と、端正な顔。
チヒョヌ(役名 イスイン)は、原理原則を守る。ある意味融通性がない。
だから、どこへ行っても摩擦が起こる。
家族を支えるために、陸軍士官学校に入る。
陸軍士官になるのだが、そこもチヒョヌにとっては安住の地ではなかった。
そこにも数々の不正があり、チヒョヌはそれを見て見ぬふりをすることができない。
そして、軍隊を辞める。
時は、韓国にIMFの経済危機の嵐が吹き荒れた1990年代の終わりの時期だった。
チヒョヌは外資系のスーパー「プルミ」に就職する。
意外にも、外資系の合理的な経営方針は、チヒョヌの性格と合っていた。
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チヒョヌは、そこで生きがいを感じて働いていた。
そして、このドラマ「キリ」の舞台となるスーパーの支店に「野菜・果物担当」の課長として赴任することになる。
ドラマ「キリ」のはじまりは、2003年6月だ。
韓国で実際にあった労働運動の話でもある。
労働運動問題をあつかう事務所の所長アンネサン(役名 クゴシン)。
彼は言う。
「現実を打ち破るキリ(송곳)のような人間が必要だ」
と。
ある意味、チヒョヌ(イスイン)がそのような人物なのだ。
だが、彼はたえず、傷つき、周囲から誤解され、孤立する。
それでも、それを辞めることができない。
いつか、世の中と妥協して、人並みに
꼰대 コンデ
おやじ
になることを夢見たが、彼の純粋な精神には、それすらかなわないことだった。
大型スーパー「プルミ」に新しく赴任してきたフランス人の店長。
その部下の韓国人の総務部長。
チヒョヌ(イスイン)は、新しい店ではりきって仕事に取り組んでいたが、スーパーのパートの主婦たちは、融通性のないチヒョヌに完全に背を向けている。
チヒョヌもそんなパートたちを快く思っていない。
そんな中、上司である部長に呼ばれる。
上司から課せられた職務命令は、
「手段と方法を選ばず、今いる従業員たちをすべて辞めさせろ」
というもの。
チヒョヌは、「それは不法行為です」という。
そして、部長の命令を拒否する。
韓国ドラマ「キリ」の中では、現在と、過去のシーンが交互にえがかれる。
チヒョヌが陸軍士官学校にいたときと、陸軍にいた時のエピソードだ。
大人になる、ということは社会と妥協することだと、勝手に思い込んでいる多くの人たちにとって、彼のような人物が身近にいたら、やりにくくてしかたがないだろう。
閉塞(へいそく)した世の中だからこそ、チヒョヌのような、何の出口もないような現状に風穴をあける、そんな
突出した人間
が必要なのかもしれない。
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ではまた
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