おすすめ 韓国ドラマ 「キリ 송곳」 あまりにもリアルでつらくなる でも、見ているうちになぜか勇気が出てくる人気ドラマ 普通の人たちが世の中を変える
韓国ドラマ 「キリ 原題 송곳」(チヒョヌ・アンネサン)
韓国にいる友だちから、いいドラマがあるとすすめられて、見始めたドラマだ。
だが、見ていて、どうしてもつらく、じっとテレビの前にすわって見ることができなかった。
出てくる俳優たちが、本当に普通の人たちに見えるのが、よけいリアリティを増している。
現実の社会にあるような、パワハラの連続。
自分たちのすぐ隣りにいるような人たちが、つらい目にあうのを見るのは、ドラマとはいえ、つらいことだった。
韓国ドラマを見るのは、
- 現実逃避
- 代理満足
のはずなのに、見ていてしんどいドラマは勘弁してと思っていた。
だから、じっと見ないで、他のことをしているときに、何気にチラチラ見ていた。
ただ、そうやってチラチラ見るうちに、だんだんおもしろくなってきたのだ。
この韓国ドラマ「キリ」には、イケメンの財閥の御曹司も、絶世の美女も登場しない。
みな、社会の底辺で、黙々と、今日よりは少しだけいい明日を願って、生きる人たちだ。
スーパーで働くパートの主婦たちも、本当に、自分の近所に住んでいるような人たちだ。
だから、よけいに見るのがつらかった。
現在の経済構造の中では、雇われる側より、雇う側の方が、圧倒的に力をもっている。
わずかのお金を稼ぐのにも、さまざまな無料奉仕が要求され、それを拒否すると、ささやかな職場すら失ってしまう。
その恐怖感から、理不尽な要求にも屈するほかないパート労働者たち。
現実がおかしくても、声を上げることすらできない弱者たちが、ひとつに団結し、現実を変えることが可能なのか?
限りなく否定的になりそうな、そんな状況が、ほんとうに少しずつ、
キリ
のように、小さな穴が、あき、現実が変わって行く。
その快感に勇気をえて、少しずつ見ることができるようになる。
奇跡の大逆転ではなく、普通の人たちの連帯が、現実を変える奇跡をおこすのだ、というメッセージが、希望と勇気を与えてくれる。
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ではまた
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