おすすめ 韓国ドラマ 「キリ 송곳」 韓国で実際にあった 労働運動のはなし 現実はつらいけど、団結の力でたたかった「普通」の人たち 「未生(ミセン)」に続いて人気を呼ぶ
韓国ドラマ 「キリ 송곳」(チヒョヌ・アンネサン)
は、韓国で人気を呼んだドラマだ。
ドラマは、2003年6月から始まる。
韓国のある外資系スーパーで実際にあった労働争議をえがいている。
このスーパーは、フランス資本のスーパーだ。
フランスといえば、社会福祉が発達し、労働者の権利も守られているのでは、と思うところだが、実際はまったく違う。
自国フランスでは、法律にしばられてできないことを、韓国では平然と行う。
組合に入る者にはいやがらせをする。
社員たちは、自分の地位を守るために、パートたちをおとしいれる。
その中で、一人、立ち上がった人間がいた。
社員であり、現場の責任者であるチヒョヌ(役名 イスイン)だ。
チヒョヌは、あまりにも、原則主義者なので、パートの主婦たちにはきらわれていた。
チヒョヌは、軍隊でも、どこでも、そのまっすぐな性格から、周囲との摩擦がたえない。
労働運動を支援する労働問題研究所の所長であるアンネサン(役名 クゴシン)にとって、
のような人物こそ、待ち望んいた人間だ。
どこにも抜け場のない、閉塞した現状を打ち破る、
キリ 송곳
になる人間。
チヒョヌが、まさに、その「キリ」のような人物だった。
多くの主婦たちは、自分の生活に精一杯で、労働運動になどまったく関心がない。
若者も同じだ。
自分のこと以外で、わずらわしい問題にかかわりたくない、と思っている。
ドラマの前半は、深刻で重苦しく、見ていてつらくなってくる。
だが、主人公のチヒョヌの、周囲と摩擦をつねに起こしてきた、その真っすぐさがある時、光る瞬間が訪れる。
そして、チヒョヌのほんとうの価値に、周囲の人間も気づき始める。
この韓国ドラマ「キリ」は、マンガが原作で、ネットで発表された作品だ。
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韓国ではネットで発表されたマンガがドラマ化されて人気を呼ぶ現象が続いている。
ユンテホの「未生(ミセン)」も、イムシワン主演でドラマ化され、ものすごい人気を呼んだ。
ミセンは、会社生活の日常をリアルにえがいて、多くの韓国人の共感を呼んだドラマだ。
ユンテホの未完の作品である「内部者たち」は、映画化され、今、韓国で大ヒット中だ。
韓国映画「内部者たち 原題 내부자들」(イビョンホン・チョスンウ)
この韓国ドラマ「キリ」は、韓国で実際にあった、外資系スーパーでの労働運動をえがいている。
労働運動というテーマを描いているにもかかわらず、ネットでたいへんな人気を呼んだマンガだ。
現在、三部作で出版されている。
韓国ドラマ「キリ」の原作者であるチェギュソクは、ユンテホの「ミセン 未生」を見て、主人公のチャングレがその後、労働組合を作るのではと思ったという。
「ミセン」ではそこまではえがかれなかったので、自分が書こうと思ったそうだ。
韓国ドラマ「キリ 原題 송곳」は、今年の秋、韓国で最も熱いドラマとなった。
重いテーマではあるが、なぜか力が出る、そんないいドラマだ。
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