おすすめ 韓国ドラマ 「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」 第15話 キムレウォン 戻りたい過去のある「瞬間」が変わる時




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韓国ドラマ 「パンチ~余命6ヶ月の奇跡 原題 펀치」 第15話

キムレウォン(パクチョンファン)は、検事で余命宣告を受けている。

元妻のキムアジュンとともに、
  •  イテジュン検事総長(チョジェフン)
  •  ユソンスク法務部長官(チェミョンギル)
この2人の不正を暴こうとしている。

 
韓国ドラマ 「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」15話は、キムレウォンとキムアジュンが検事になった時の映像から始まる。

 
キムレウォンは、新任検事の代表として検事宣誓を朗読する。

この文章がとてもいい。

 
ドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」の中で、医師(チャンヒョンソン)が、キムレウォンに、

 「これまでの人生の中でいちばん戻りたい瞬間はいつか?」

と質問するシーンがあった。

 
実はこのシーンは最初の方でも出ていた。

この時のキムレウォンは、検察総長のイテジュンと権力の頂上を目指して同じ目的に向かっていた頃を思い出す。

取調室の外の窓にぶら下がって、チョジェフン(イテジュン)が到着するのを待っていた瞬間だ。


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これは、脳しゅようの症状のひとつで、

섬망증

譫妄(せんもう)症

という。

 
キムレウォンは、キムアジュンの前で、突然、検事になった任官式の時に宣誓した「検事宣誓」を朗読し始める。

その時の記憶が、突然フラッシュバックのようによみがえったのだ。

 
そして、今のキムレウォンが「戻りたい瞬間」は、夢と希望にみちていた、検事になったその「瞬間」だった。

 
キムアジュンは、突然検事証書の宣誓をするキムレウォンを、痛ましい目で見る。

だが、その後に一緒に朗読する。

 
人間の記憶、というものは、思い出すことによって、さまざまに変化する、という。

その時の自分の心情や、置かれた状況によって、過去自体に対する自分の記憶も変化する。

キムレウォン(パクチョンファン)に残された時間は、多くない。

だが、キムレウォンは、自分に残された時間で、どうにかして、イテジュン検察総長とユンジスク長官という、権力を利用して、自身の不正を隠ぺいしようとする人間たちを追いつめようとする。

キムレウォンは、毎回いろんな方法を駆使してイテジュンを追いつめて行く。

逆転につぐ逆転だが、何とかキムレウォンが勝ってほしいと祈りながら見ている。

キムレウォンとチョジェフンの「チャジャンメン対決」がまたあった。

この時のキムレウォンのセリフが効いている。

敵が味方となり、味方が敵となる。

大きな不正も、もみ消すことができる権力と、キムレウォンがどのようにたたかって行くのか。

ドラマのものがなしく、悲壮な音楽と、キムレウォンに残された時間、そして、巨悪を追いつめようとするキムレウォンとキムアジュンの熱意がこちらにも伝わってくる。

息もつかせない展開の中に、あたたかい人間の心が流れる。

さめたストーリーではなく、何かを残す展開であってほしいと祈りながら、ドラマの続きを見守っている。



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