韓国ドラマ 「ミセスコップ2」 第1話 キムソンリョンが好演 好評だったキムヒエがなぜ出演を拒否したのか?その「真相」に迫る!
韓国ドラマ 「ミセスコップ2」 第1話
ミスコリア出身のキムソンリョンは、キムヒエの後に出演する、というプレッシャーをはねのけ、課題を大きくクリアする演技で、好スタートを切った。
前作の「ミセスコップ」は、あのキムヒエがはじめて刑事ドラマに出演し、視聴率を稼いだドラマだ。
キムヒエは、それまでの都会的で洗練されたイメージを捨てて、化粧っ気もなく、野性的な女刑事を演じた。
視聴率も好調だった。
韓国ドラマ「ミセスコップ」の人気は、キムヒエという女優のもつ魅力によって支えられていた。
たぶん、キムヒエ以外の女優が主演だったら、私も見なかったかもしれない。
ドラマ自体が、それほどおもしろい、というわけでもなかったからだ。
キムヒエの部下の刑事役として、ホジョンドという魅力的な俳優が出演していたので、その存在がドラマ「ミセスコップ」を重みのあるものにしていた。
ホジョンドは、韓国ドラマ「密会」では、キムヒエの夫役のパクヒョックォンの助手役を演じた俳優だ。
ホジョンドは、ソウル大出身のインテリだ。演劇の舞台できたえられたその演技力は、とても味があって、魅力的だ。
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どちらにしても、「ミセスコップ」は、
そこそこおもしろいドラマ
だった。
SBSは、キムヒエの人気にあやかって、「ミセスコップ」をシリーズ化し、「ミセスコップ2」を制作することを発表。
だが、キムヒエは辞退したという。
なぜ、キムヒエが出演を固辞したのか。
私は、キムヒエという女優は、つねに新しい作品に挑戦する女優だと思う。
自分のイメージが固定されることを避けたいという気持ちが強いのだ。
だから、つねに、前回とはまったく違うドラマに挑戦する。
40代に入ってすぐに出演した、
韓国ドラマ 「私の男の女 原題 내 남자의 여자」(ペジョンオク・キムサンジュン)
では、親友の夫を奪う、というそれまで良妻賢母のイメージと180度違う役を演じて大反響を呼ぶ。
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ただ、私がキムヒエをはじめて知ったのがこのドラマだったので、以前の良妻賢母のイメージはなかった。
その後、よく似た役のオファーが多く、キムヒエは、この「私の男の女」から、次の「マイダス」(チャンヒョク・イミンジョン)への出演まで、4年もかかっている。
最近では、韓国ドラマ 「密会」(ユアイン)の大成功の後、まったく違う「ミセスコップ」に出演したこともそうだ。
「密会」の制作陣による
韓国ドラマ 「噂で聞いた 原題 풍문으로 들었소」
への出演が噂されていたにもかかわらず、これも固辞している。
前作の韓国ドラマ 「密会」は、ユアインとの恋愛をモチーフにしながら、財閥の一家を中心に韓国の格差社会を告発する内容をもつドラマでもあった。
だから、よく似た財閥が出てくるドラマには出演しなかった、というのがキムヒエが出演を断った理由だ。
今回もそうだ。
おそらく、「ミセスコップ」に続けて出演することで、今度は、
「粗野で正義感の強いタフな女刑事」
というイメージが定着するのを避けたかったのだろう。
はっきり言って、「ミセスコップ」はおもしろいドラマではあったが、これまでのキムヒエのドラマの
キムヒエ ファッション
を見る楽しみはなかった。
しかも、キムヒエはそれほど身長は高くない。
だから、これまでのドラマではいつも高いヒールをはいていた。
それがいきなり、スニーカー。
しかも、共演する俳優たちはけっこう背が高い。
特に、若い女性刑事として、部下にイダヒを採用したのはミスキャストだったと思う。
イダヒは身長が175cmと、並みの男性俳優と並んでも大きいくらいの身長だ。
そうすると、キムヒエと並んだ時に、どうしてもイダヒが身長の面で目立ってしまう。
若い女性を採用するにしても、キムヒエと身長を合わせて、小柄な女優を配置すべきだった。
また、イダヒと同じ刑事役のソンホジュンとの恋愛を入れたのも中途半端だった。
キムヘスの韓国ドラマ「シグナル」(イジェフン・チョジヌン)が、ドラマの内容のおもしろさで引きつけたのに対し、「ミセスコップ」の場合、そのへんのドラマのキャラクター設定にあいまいさを感じた。
キムヒエが主役なら、キムヒエだけを軸としてドラマを展開すべきだった。
そういう「ミセスコップ」の、ドラマとしての内容の甘さに、主演のキムヒエとしては不満が残ったはずだ。
キムヒエが、年末のSBS演技大賞の席に出演しなかったのも、そんな理由もあったのではないかと邪推している。
キムヒエが「ミセスコップ」の前に出演した韓国ドラマ「密会」のシナリオと演出があまりにも完ぺきだけに、「ミセスコップ」の粗さが目につくのだろう。
チェジウ(「2度目の二十歳」)やキムヘス(「シグナル」)などの女優たちが、地上波からケーブルテレビに活動の舞台を移し、そこで好評を得ているのも、ケーブルテレビのドラマの方が、内容が緻密(ちみつ)で、構成がよくできているからだ。
ケーブルテレビのドラマが専門店の料理だとすると、地上波のドラマはバイキング料理のよう。
ひとつの皿にあまりにもたくさんの料理をてんこ盛りにしてしまったために、けっきょく、料理の味がわからなくなってくる。
どちらにしても、キムヒエとしては、「ミセスコップ」への出演によって、
新しいジャンルへの挑戦
という課題はクリアしたので、次はまた違うドラマに出演したい、という気持ちが強いのだと思う。
実際、韓国女優キムヒエは、韓国のSK-Ⅱのコマーシャルモデルを10年以上続けている。
そのイメージを維持するためにも、髪の毛を振り乱した女刑事のイメージが定着してしまうのは得策ではない。
そんな計算もあったのではないかと推測している。
キムヒエが、「ミセスコップ2」への続演を断ったのは残念だが、次作で、またすばらしい演技を披露してくれることを期待している。
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