韓国ドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」第9回 法務部長官チェミョンギルに迫るキムレウォン「人生を2度生きようとするな」のセリフにこめられた思いは




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韓国ドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」第9回

法務部長官のチェミョンギルは、自身の息子がブローカーを使って、不正な手段で兵役忌避をしていた事実を隠ぺいするために、検察総長のイテジュン(チョジェヒョン)と手を握る。

イテジュンが韓国に呼びよせたブローカーを空港まで追いかけるキムアジュンたち。

だが、ブローカーはすでに飛行機に搭乗していた。


キムアジュンの上司であるキムウンス(チョングクキョン次長検事)は、飛行機に空港に戻るよう命令を出す。

だが、チェミョンギルはその命令を撤回してしまう。

その事実を知り、怒り心頭に達したキムウンスは、チェミョンギルの元にかけつける。

そして、言う。

당신은 누굽니까?
あなたは誰ですか?

その言葉に驚くチェミョンギル。

キムウンスは、続けて、

하나님은 이렇게 답하셨습니다.
神はお答えになりました

나는 스스로 존재하는 자
私は自ら存在する者である



そして、チェミョンギルに言う。

장관님은 이태준 총장덕분에 존재하는 겁니다.
長官は、イテジュンのために存在するのです。



チェミョンギルは、自分はイテジュンとは違うと否定する。

このドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」は、セリフにウィットがきいていて、いつも考えさせる。

表現の豊かさに驚く。

たとえ方が本当にうまい。

誰が、結局、このたたかいの勝者になるのか、まったく予測がつかない。

駆け引きによって、結局譲歩し、いろんな弱点をつかまれ、身動きがとれなくなっていく。

捨て身のキムレウォンには、時間以外におそれるものはないが、他の人間たちは、自身の今後を常に考えている。


キムレウォンが、前回(8話)の終わりに、チェミョンギルに投げかけた言葉が鋭い。


  私に残された時間はあと3か月です。

  私は人生を一度だけ生きて逝きます。


  なのに、権力や財力を使って、なぜ人生を2回生きようとするのですか。

  7年前に息子の兵役忌避問題を認め、そこから人生をまた始めるべきだった。


キムレウォンも、自分が余命宣告を受けて達した境地なのだろう。



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