ユアインの最近の韓国映画「ベテラン」「サド(思悼)」がすごい理由 人気じゃなく「演技」で勝負する20代の戦略
ユアインは、同年代の俳優たちより、一気に前に飛び出した。
ユアインの快進撃のはじまりは、やはり、「密会」だ。
2014年、韓国ドラマ「密会」(キムヒエ)で、天才ピアニスト・イソンジェを演じる。
演技派女優で知られるキムヒエとの年齢差は、役と同じ20歳。
20歳年上の女性との恋。
それをリアリティあるものにしたのは、ユアインの演技だ。
見ていると、こちらも、喉の渇きを覚えるような、そんなユアインのひたむきな思いが伝わってくる。
その後、ユアインは、
韓国映画「ベテラン」(ファンジョンミン)
韓国映画「サド(思悼)-8日間の記憶」(ソンガンホ)
と2本の映画の撮影に入る。
映画は、昨年撮影され、今年の夏に韓国映画「ベテラン」が封切られ、1000万人の観客動員数を記録。
大ヒット映画となる。
この韓国映画「ベテラン」のユアインの演技は、韓国ドラマ「密会」とは、まるで正反対だ。
韓国ドラマ「密会」のユアインは、貧しく、何ももたない若者だった。
だが、韓国映画「ベテラン」で、ユアイン演じるチョテオは、財閥2世で、カネにまかせて何でもやる、見ていると、憎らしくてたまらない役だ。
ユアインがはじめて挑戦する悪役でもある。
また、この映画の魅力は、アクションシーン。
特に見ごたえがあるのは、カーアクションだ。
ユアインは、これまで、あまりアクションは演じなかったという。
それが、この映画では、グローブをはめて、体当たりの演技を見せている。
しかも、刑事役は、今韓国で乗りに乗っている俳優・ファンジョンミン。
今年の春、日本でも公開された、
韓国映画「国際市場で会いましょう 原題 국제시장」
で、韓国映画の動員観客数の記録を塗り替えた映画の主役を演じた俳優だ。
そのベテラン俳優・ファンジョンミン相手に、一歩もひかない演技を見せたユアイン。
ユアインの映画「ベテラン」での演技は、韓国でも大好評だ。
他の韓流スターたちが、容貌で女性のファンを集めて、人気を得ているのに対し、ユアインは、
演技力
という、俳優にとっていちばんたいせつな部分に真摯に向き合った。
そして、その姿勢が、今回の大衆の絶大な支持につながった。
結果的に、すべての作品で成功をおさめているのも、ユアインの確かな演技力がもたらした成果といえる。
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