韓国ドラマ「密会」オヘウォンとイソンジェ ひそやかにおとずれる 恋のよろこびと人生の哀しさ 甘いピアノの調べがせつない
韓国ドラマ「密会」
甘くせつない恋の物語。
クラシックの音楽が、背景に流れる。
若き天才ピアニストと、彼の先生との恋。
とにかく、見たらはまるしかない韓国ドラマだ。
この中で、私の好きなシーンがあった。
前半の方で、キムヒエが、親友たちと3人で、
おしゃべり 수다
をするシーン。
場所は、イタリアンレストラン。
若い時からの、気のおけない女友だちと、夫の悪口や、仕事の不満などを気軽に語り合う。
このシーンがなかなか楽しい。
3人の軽い会話の中に、それぞれが抱える、生活の悩みが、何気なく語られる。
韓国ドラマを見ていて思うのが、
緊張高まる手に汗にぎるシーン
より、こんな何気ないシーンがおもしろかったりする。
そのシーンでのセットや照明、俳優たちのファッションや料理など。
それらを見ているだけで、いろいろイメージがふくらむ。
こういう、一見どうでもいいようなシーンがたくさん入っている韓国ドラマが、おもしろいドラマなのだと思う。
韓国ドラマの場合、どんなに深刻な内容のドラマでも、道化役のような人物が必ず登場する。
その人物が登場することで、見ている者が、少しほっとすることができるわけだ。
子役がそういう存在になることも多い。
韓国ドラマ「密会」の中では、いろんな人間の欲望が交差する。
キムヒエの親友で、財団理事長の秘書は、キムヒエの地位をひそかにねらっている。
キムヒエ自身は、会長の信頼を勝ちとって、ゆくゆくは、財団のトップになるという野心をもっている。
キムヒエの夫(大学教授)には、大学の学部長になるという野望がある。
そして、そのような欲望が、また利用されて、状況を複雑にしていく。
自身の欲望と、それを妨げる者への嫉妬。駆け引き。
実社会と同じように権力抗争があり、そこを勝ち抜いていくためには、利用できるものは何でも利用する。
オヘウォンも、そうやって、生き残っていた存在だった。
だから、オヘウォン(キムヒエ)が、イソンジェに、自身のことを
화려한 노비
華やかな奴隷
と言ったのだ。
その言葉を聞いている時の、イソンジェ(ユアイン)のつらそうな表情がたまらない。
韓国ドラマ「密会」のいちばんのハイライトは、このシーンのある
第8回
であり、私がいちばん好きなのも、この8回だ。
現実の中で、表面は美しい表情を装っているが、限界まで神経をすり減らせている、そんなオヘウォン(キムヒエ)の前に登場したのが、
若き天才ピアニスト・イソンジェ(ユアイン)
だった。
そして、ここから二人の恋が始まるのだ。。。
ではまた
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