おすすめ韓国ドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」11話 焦るキムレウォン イテジュン・ユンジスクとの対決は? 元妻キムアジュンの涙



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韓国ドラマ「パンチ~余命6ヶ月の奇跡」11話


このドラマがおもしろいのは、勝利と敗北が交互に訪れることだ。


このドラマを見ていると、ほんとうの真実などどこにもないのではと思ってしまう。


7年前、兵役問題でブローカーと取引をしたキムレウォンを監察部に告発し、

 法は一つだ

と高らかに宣言した法務部長官のユンジスク(チェミョンギル)。 


ところが、彼女は、一人息子の名まえがその「兵役忌避」者の名簿に上がっているのを見て驚く。


そして、その事実を隠蔽するために、キムレウォンを弁護士法違反で告発し、追い込んだという事実が明るみに。


チェミョンギルを信頼し、尊敬していた検事のキムアジュンは失望する。


だが、この時点では、まだチェミョンギルに何か別の考えがあるかのように見えた。


 自分は、イテジュンとは違う。

 弱者の側に立つ、新しい世の中をつくる、


と言っていたユンジスク(チェミョンギル)。


だが、判事になって、兵役忌避者の裁判を受け持つことになった息子が苦悩する姿に、手を取って、

 堂々と裁判をしなさい。

 そして、弱者の立場に立って公正に裁くのよ

と励ます。


弱者の側に立つ、という言葉が、なんとむなしく響くことか。


けっきょく、権力を持つものは、皆その力を利用して悪いことをやっており、それが明るみに出ても、裁かれるか裁かれないかは、

 政治の力関係

で変わるという事実。


それを知っていたキムレウォンは、力を持つ立場に立とうとしたが、今ではそんな自分の人生を後悔している。


イテジュンを追いつめるために、その右腕であるイガンジェに金を渡していた建設会社の社員から裏で証言を取り懐柔する。


それを知ったキムアジュンは、キムレウォンのやり方を責める。

だが、そんなキムアジュンに、

 もっと生きたい。

 エリンの入学式にも行きたいし。。。

 このまま終わったら僕の人生は何だったんだ。

 イテジュンとユンジスクが堂々とかっ歩する姿を見ることは耐えられない。


と泣く。


この時のキムレウォンの演技は本当に真に迫っている。

キムアジュンも、キムレウォンにかける言葉がない。

現実の息づまる食うか食われるかの展開と、自分の残り少ない余命との間で苦悩するキムレウォン。


家族との切なくあたたかいやりとりと、政治の世界の冷酷さが交互に訪れ、ドラマの1回分を見るだけでも、とても長い映画を見たような気分になる。




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