韓国ドラマ「密会」イソンジェがステキな理由 オヘウォン(キムヒエ)はイソンジェ(ユアイン)にとって「永遠のソンセンニム(先生)」だった
韓国ドラマを見ていると、いろいろ感じることが多い。
特に、歴史ドラマ。
王が登場するが、王は、王妃に対して
丁寧語
で話す。
これはすばらしいことだ。
ふつうの感覚だと、夫婦ならば、
くだけた言葉
で話しそうなものだが、ぜったいにそんなことはしない。
言葉というものは、お互いの距離感のあらわれだ。
ていねいな言葉を使うことによって、
王と王妃の間
には、つねに一定の距離が生まれる。
韓国ドラマ「密会」
イソンジェ(ユアイン)は、オヘウォン(キムヒエ)のことを
ソンセンニム(先生)
と呼ぶ。
そして、もちろん、つねに敬語。
たった一度だけ、ユアインがキムヒエに
パンマル(友だちどうしで使う言葉)
を使うシーンがある。
キムヒエとの別れがつらく、ユアインが思わずもらす言葉だ。
집에 가서 사발면이나 쳐먹지 뭐
家に帰って、カップラーメンでも食べるよ
と、自嘲気味に言うシーン。
キムヒエは、会長の家に向かいながら、振り返り、
가끔 반말 해줘
듣기 좋다.
たまには、パンマルも使って。
いい感じよ。
と笑う。
このシーンをのぞいて、ユアインは、つねに、先生であるキムヒエに対して、
最上級の敬語
を使う。
それは、ユアインのキムヒエに対する敬意であり、尊敬の念が愛情になっていることの証明でもある。
尊敬と愛が結びつく
というのは、愛の最上のかたちだ。
それが、この韓国ドラマ「密会」の魅力でもある。
弟子である、ユアインを愛しつつも、けっして、ユアインに全面的にたれかかろうとしない、(実際はのめり込んでいても)
オヘウォン(キムヒエ)の毅然とした姿が、
他のこれまでの韓国ドラマの年の差カップルと違う、韓国ドラマ「密会」の大きな魅力だ。
ではまた
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