【新感染 ファイナルエクスプレス】大ヒットの理由 コンユがえがく人間の実態 【ただのパニック映画じゃない】
【新感染 ファイナルエクスプレス】大ヒットの理由
- 映画「新感染 ファイナルエクスプレス」
- 부산행 【釜山(プサン)行き】
パニック映画だが、1100万人以上の観客を動員した大ヒット映画だ。
コンユの映画「新感染エクスプレス」。 パニック映画だけど、1100万人以上の観客を集めた大ヒット映画。 ヒットの理由は、監督の演出のうまさと、人間の本質をえがいたところにある。コンユの映画「新感染エクスプレス」。
— ぽぽろん@韓国語の達人 (@poporon55com) May 14, 2019
パニック映画だけど、1100万人以上の観客を集めた大ヒット映画。
ヒットの理由は、監督の演出のうまさと、人間の本質をえがいたところにある。
映画「新感染 ファイナルエクスプレス」がこれほどまでヒットしたのは、
演出のうまさだけでなく、
- パニックを通して人間の本質をえがいた
映画の概要
- 映画の上映時期 2016年5月13日
- 上映時間 1時間58分
- 観客動員数 1156万人
- 監督 ヨンサンホ
俳優が演じる映画の監督はこの作品が初めてだ。
出演 キャスト
- コンユ【役名 ソソグ】
- チョンユミ【役名 ソンギョン】
- キムスアン【役名 ソスミン】
- キムウィソン【役名 ヨンソク】
- マドンソク【役名 ユンサンファ】
【あらすじ】
シングルファーザーのソソグ(コンユ)は、娘を連れてプサン行きのKTXに乗る。電車が発車する直前、どこからか様子のおかしい少女が電車に乗り込み発作を起こす。
少女を介護し応急措置をとっている女性乗務員に、かみつく少女。
すると、女性乗務員がゾンビに変身する。
少女にかみつかれた人間は、ゾンビウィルスに感染し、自身もゾンビになってしまう。
次々とゾンビに感染した人物が、他の車両の乗客に襲いかかり、車内はパニックになる。。。
【見どころ】ゾンビの迫力ある演技
迫ってくるゾンビの迫力がすごくて、恐すぎる。夜、一人で見ない方がいい映画だ。
それぐらいよくできている。
ゾンビ役の俳優たちは、バレエの経験ある人物を選んだという。
実際、表情や体の動きがすごい。
あれは、普通の俳優にはできない。
映画「新感染 ファイナルエクスプレス」が1000万にを超える大ヒットになったのも、監督の演出のうまさがある。
ゾンビが迫ってくる、という場面を超リアルに表現したからだ。
ゾンビのただ一つの弱点とは
だが、こんなゾンビにもただひとつ弱点がある。これが意外とシンプルでおもしろい。
内容はネタバレになるので、いえないので、映画を見てほしい。
【感想】ただのパニック映画ではない
ものすごい映画だ。この映画を見る前に、
韓国映画「ソウル駅」(アニメ)
を見ていた。
韓国映画「ソウル駅」を見た後、これはアニメでしかできない映画だと思った。
人間がゾンビに変わる、という瞬間を人間が演じるとなると、ものすごくたいへんな作業になると思ったからだ。
だから韓国映画「釜山(プサン)行き」を見た時は驚いた。
韓国映画「ソウル駅」の人間版バージョンに見えたからだ。
映画「新感染 ファイナルエクスプレス」は、アニメの映画「ソウル駅」の続編のような映画だ。
コンユは、証券会社のファンドマネージャー。
一人娘がいて、妻とは別居中だ。
妻は釜山に住んでいる。
娘の誕生日の前日、妻から電話がかかってくる。
娘が会いたがっているから娘を釜山に連れて来てほしいと言うのだ。
家に帰ると娘は自分の部屋でこっそり母親と電話している。
そして、誕生日プレゼントとして釜山に連れて行ってほしい、と哀願する。
コンユはしかたなく、忙しい仕事の合間をぬって、娘を釜山に連れて行くことに。
釜山行きのKTX(日本の新幹線みたいなもの)に乗るために車で向かう。
途中で消防車数台とぶつかりそうになる。
どこかで火災が起きている。。。
コンユがKTXに乗ると、テレビでは全国でデモ隊が暴動を起こし、軍が鎮圧に乗り出している、というニュースが流れている。
発車直前、一人の若い女性が電車に乗ってくる。
女性は苦しんでいる。
そして、この女性を助けようとした乗務員におそいかかり、襲いかかられた人たちは皆、ウィルスに感染したかのように姿かたちが変わり、他の人間たちにおそいかかる。
同じ電車に、コンユ親子のほかにマドンソク・キムユミ夫婦も乗っていた。
高校の野球部の学生たちと、女友だちも乗っている。
襲われた人たちがゾンビのような姿になり、車両を次々に移動する。
異変に気付いた乗客たちは、顔面蒼白になって逃げまどう。
電車という閉じられた空間が恐怖をかきたてる
電車という閉じられた空間がよけいに恐怖をかきたてる。アニメの韓国映画「ソウル駅」を見た時、これを人間が演じるのは難しいと思ったが、それをみごとに映像化している。
だが、韓国映画「釜山(プサン)行き」は、単なる災害・恐怖映画ではない。
人間のエゴ・差別・現代社会の問題をリアルにえがく
逃げまどう中で、人間のエゴや差別意識、そのほか現代社会が抱えているいろんな問題が浮き彫りになるのだ。コンユは仕事人間で、忙し過ぎる毎日を送っていて、子どものことにかまう余裕がまったくない。
以前プレゼントしたゲーム機をまたプレゼントするぐらいだ。
コンユの仕事自体も、「ケミ개미【アリのこと】」と呼ばれる少額投資者をあざむいて収益を上げるあざとい仕事だ。
映画の冒頭に、コンユの会社が持っているバイオ関連の会社の流出事故により、周辺に自然被害が起こっていることがインターネットに流れる。
そうすると、すぐにその会社の株を売ってしまう。
人々がゾンビのようになるのは、何かに感染したからだとされる。
電車の中で命からがら逃げて、娘を席に座らせるが、娘はハルモニ(おばあさん)に座席を譲る。
その様子を見たコンユは、娘に
今の状況で、譲ったりしてはいけない
と諭す。
だが、娘には理解できない。
お年寄りには席を譲りなさいと、常日頃から教えられていたからだ。
自分だけが生き延びようとする人々
圧倒的な数のゾンビたちが追いかけてくる中、コンユとマドンソクたちがドアを死守して、他の乗客たちを避難させる。そうやって守って、次にその車両に入ろうとすると、中にいる乗客たちはコンユたちを入れないように決死の形相(ぎょうそう)で阻止する。
そして、それを押し切って逃げて来たコンユたちに、先に避難している乗客たちは、感謝をするのではなく、
感染しているかもしれないから、他の車両に移れ
と要求する。
それに同調する他の乗客たち。
これは現実社会の投影だ。
少数者を排外し、差別する。
感染しているかもしれない、自分たちに被害を与えるかもしれない、という理由で、排除しようとする。
電車は釜山に行く前の大邱(テグ)駅で停車することになる。
コンユは、そちらの支社にいる社員に電話をかけ、情報を求める。
大邱で下車したら隔離される、という情報を密かに得たコンユは、社員に協力を求める。
その会話を、誰もいないと思った車両にいたホームレスの男性が聞いていた。
駅に着いて、KTXから下車したコンユは、娘をつれて、人々が行く広場とは違う方向に抜ける。
コンユの会話を聞いていたホームレスの男性もコンユに着いてくる。
映画「新感染 ファイナルエクスプレス」は、パニック映画のかたちをとりながら、現代の人間社会のさまざまな矛盾をえぐりだす。
他者のために、自分を犠牲にする、共同体精神の崇高さと、自己の生存のためには、あらゆる人間を平気でいけにえにさし出す自己中心的な人間とのコントラスト。
ラストの一瞬まで気をぬくことができない展開だ。
成長するコンユの演技
コンユは、兵役除隊後、- 映画「トガニ 幼き瞳の告発」
コンユが選ぶテーマがすばらしい。
兵役後、大人の俳優として、作品ごとに進化しているのを感じる。
この「新感染 ファイナルエクスプレス」とは全く違う
- 映画「男と女」(チョンドヨン)
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マドンソクの武骨な魅力とキムユミの美しさ
マドンソクの無骨な魅力もいい。キムユミも美しい。
妊婦なのだが、素顔に近いような自然なメイクなのに、透き通るような美しさにあふれている。
子どもの目を通して大人社会の矛盾をえがく
コンユの娘役のキムスアンもいい。子どもの目を通して、大人たちのみにくさ、矛盾を描く。
立場が変わることによって、逆にゾンビが人間であり、人間が瞬間にゾンビに変わる。
見ている者に 問題意識を突きつける映画だ。
韓国では、韓国映画「釜山(プサン)行き」を見て、2014年4月に起きたセウォル号事件を思い起こした人も多いはず。
助け合って生きるのか、自分だけが生き延びるのか、幼い少女の純粋な瞳の前に堂々とした大人でいられる人間はどれほどいるのだろうか。
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