【ソウル・ステーション/ パンデミック】ネタバレなしの感想 映画「新感染 ファイナルエクスプレス」を見る前に見るべき【韓国アニメの迫力】】

  • 韓国映画「ソウル・ステーション/ パンデミック 【原題】서울역」
韓国のネットで好評だったので見た。

だが、始まってびっくり。

アニメだった。

最初だけアニメで、あとから人間に変わるのかとひそかに期待した。

実際、光州事件をテーマにした
  • 韓国映画「26年」
はそんな映画だったからだ。

だが、違う、

これは完全なアニメだ。


アニメと言っても、韓国のアニメは日本と違う。

ジブリのほんわかした世界を想像していたら、手痛いいっぺ返しをくらう。

けっこうリアルでシリアスで重い。

だが、少し見始めたところでやめられなくなった。

画面の身を乗り出し、思わず声を上げている。

こんな感覚は久しぶりだ。

ドラマを見ていて、主人公が悪者にやられそうになったらドキドキして声を出してしまう、そんな感じだ。

応援しているサッカーチームのゲームを見ている時のように、ドキドキハラハラが続く。

これは、あまり知られていないが、コンユ主演の
  • 映画「新感染 ファイナルエクスプレス【原題】부산행 釜山行き」
は、実は、
  • 映画「ソウル・ステーション/ パンデミック」
の続編の物語なのだ。

つまり、
  • ソウル駅【ソウル・ステーション/ パンデミック】→釜山(プサン)行き【新感染 ファイナルエクスプレス】
ということになる。

だから、映画を見る順番としては、
  • ソウル・ステーション/ パンデミック  ↓
を見たあと、
  • 新感染 ファイナルエクスプレス
を見る、というのが、一番おすすめの順番になる。

【新感染 ファイナルエクスプレス】大ヒットの理由 コンユがえがく人間の実態 【ただのパニック映画じゃない】


韓国での上映時期

  • 2016年

監督・脚本

  • ヨンサンホ

【あらすじ】ストーリー

この映画の続編となる
  • 「新感染 ファイナルエクスプレス【原題】부산행 釜山行き」
で、シムウンギョンが演じた家出少女が、プサン行きKTXに乗る前日に、ソウル駅で経験した事件をえがいた物語。

【超個人的感想】ただのアニメじゃない 人生の不条理をえがく映画

韓国映画「ソウル・ステーション/ パンデミック」は、ソウル駅から始まる。

ソウル駅に野宿しているホームレスの老人が血を流している。

それを見て助けようとした男性2人。

だが、老人がホームレスであることを知ると、露骨にいやがって、かかわらないでいようとする。

老人をヒョン(兄さん)と呼ぶ男性が、老人の異状に気づいてホームレスを支援する施設に連絡する。

だが、先に入っている入居者に脅されて男性はしかたなく老人が倒れているソウル駅に戻る。

すると、すでに老人は息絶えていた。

男性は驚いて警察に知らせる。

だが、警察を連れて来てみると、老人の血痕はあるのに、姿がない。

男性は駅の中を探す。

すると先ほど息を引き取ったはずの老人が吸血鬼のように、別の女性におそいかかっている。

ここからが恐怖の始まりだ。

襲われて死んだ人は復活し、ゾンビのようになって他の人間を襲うのだ。

ソウル駅 格差社会のシンボル

ソウル駅の壁には、

新築分譲

という新しく建てられたマンションの広告が大きく、何度もバックに映し出される。

韓国の格差社会を強調するシーンだ。

若い女性が、一緒に住んでいる男友だちを探しに歩いている。

二人は、モーテルに泊まっているのだが、宿泊費が滞っているので、管理人に
  • 今日中に払わないと荷物をぜんぶ外に出す
と言われている。

女性は、インターネットカフェにいる男友だちを見つける。

すると、ソッキュは、恋人であるヘソンのプロフィールをネットにアップしていた。

ヘソンの体でお金を稼ごうとしているのだ。

それを見たヘソンは怒る。
  • 二度とそんなことはしたくない
と。
  • 今回だけ
と頼むソッキュ。

二人はケンカして別れる。

ある中年男性がヘソンの居場所を知る

場面はとつぜん変わって、ある中年の男性が引っ越し先で荷物の整理をしている。

そこに友だちから電話がかかってくる。
  • ネットに写真が出てるのはヘソンじゃないのか?
と聞く。

あわててネットを確認する男性。

そして、ソッキュの居場所を突き止める。

ヘソンの居場所を教えろというのだ。

ここからがたいへんなことになっていく。

大パニック 次々にゾンビに変身

旅館の別室にいる男性もゾンビに変わっている。

そして、襲って来るのだ。

屋上に上り、隣りのビルに飛び降り、とにかく車でその場を逃げ出す。

一方、ソウル駅にたどり着いたヘソンも、ゾンビたちの群れに襲われ逃げ出す。

とにかく、見ていて喉がカラカラに乾いてくる。

一瞬たりとも目を離せない。

ヘソンは、夏の短いワンピース姿でとにかく街の中を逃げまくる。

ソッキュとヘソンのアッパ(아빠 父親)と名乗る男性はヘソンを探しに街の中を奔走する。

ソウルの街は戦争状態に

街はまるで戦争状態のようになっている。

ゾンビの襲撃から逃れるため、バリケードを築いて屈強な若者たちがゾンビたちを防いでいる。

その向こうには、逃げて来た市民たちがいる。

ヘソンも、命からがらそこに逃げ込む。

だが、市民たちの行く手を阻むのは警察だ。

警察がとめたバスによじ登り逃げようとしている市民を放水車が襲う。

このシーンはドキッとした。

韓国で、デモ隊に放水車が浴びせられ、デモの参加者が亡くなる事故があったからだ。

罪のない市民が逃げようとしているだけなのに、なぜかその逃走を阻み、発砲する警察。

軍の特殊部隊まで動員される。

1980年5月 光州事件とかぶる光景

そして、警察の幹部は
  • 「戒厳令が敷かれる可能性がある」
という。

このシーンは、韓国で1980年にあった光州事件をほうふつとさせる。

映画「光州5.18 【原題】화려한 휴가」

は、1980年5月に起きた光州事件をえがいた映画だ。

大ヒットした

ドラマ「砂時計」(コヒョンジョン・チェミンス・パクサンウォン・イジョンジェ)

も、光州事件が背景のドラマだ。

イジョンジェ 韓国ドラマ「砂時計」で一躍スターに! その後の長い不振の時期を経て今では観客動員数1000万映画のカリスマ俳優に!

ゾンビがおそいかかるシーンは本当に怖い。

ヘソンと一緒に逃げている気分になる。

ヘソンが
  • 家に帰りたい
というと、

ヘソンと一緒に地下の通路を逃げるホームレスの男性が、

自分も家に帰りたいけど、家がない

と泣く。

最後にどんでん返しが

映画「ソウル・ステーション/ パンデミック」は最後にものすごいどんでん返しが待っている。

カネのために、体も命も売る、現代社会に対するメッセージが鋭く突きつけられる。

結局、誰が本当の吸血鬼なのかわからなくなってくる。

こういうところは、ポンジュノ監督が、カンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した、
  • 映画「パラサイト PARASITE」
に似ている気がする。

【パラサイト】ネタバレなしの感想 カンヌ映画祭 パルムドール受賞 「罪と罰」を超えた映画【ポンジュノは天才】

映画「ソウル・ステーション/ パンデミック」は、久しぶりに、最初から最後まで夢中になって見た映画だった。

韓国映画のもうひとつのものすごいダイナミズムを感じた。

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ではまた

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