韓国ドラマ「密会」イソンジェ(ユアイン)のピアノを弾いている時の表情にしびれる
韓国ドラマ「密会」(キムヒエ・ユアイン)
イソンジェ(ユアイン)は、母一人子一人の家庭で育った。
母親が、以前の住人が置いていったピアノをユアインに与えたことから、ソンジェ(ユアイン)とピアノとの出会いが始まる。
ピアノ教室に通ったほかは、ネットで音譜をダウンロードし、ほぼ独学でピアノの腕を磨く。
つまり、ユアインは才能はあるが、世間には認められていない
うもれた天才ピアニスト
だった。
それをオヘウォン(キムヒエ)が見出す。
ユアインは、自身の出世のためではなく、純粋にピアノを愛する若者だ。
価値観も健全。
自分の主張を声高に言うことはないが、確固とした価値観をもっている。
ユアインのピアノを弾くときの表情がなんともいえない。
この表情は、そうとう研究して演じている。
ふだんの、寡黙な雰囲気から、ピアノを弾くときは別人のような、音楽に没頭している恍惚とした表情になる。
その落差の演じ方がみごとだ。
韓国ドラマ「密会」の中で、キムヒエがユアインに送った本、
「リヒテル」
を読んだが、このリヒテルという人もほんとうのピアニストだ。
子の本の後半部分に、リヒテルが音楽について書いた日記があるのだが、芸術を追究する人というのはこういうものなのだと感心した。
韓国ドラマ「密会」を見ていたころ、CDショップでなにげに目に入った「リヒテル」の名まえにひかれ、
リヒテルが弾いているピアノ曲集
バッハ 平均律クラヴィーア曲集第1巻
のCDを買った。
リヒテルが主張するピアニストの素質とは、楽譜に忠実であることだ。
ピアノを愛し、ピアノとともに生きた人生が、この本にはある。
韓国ドラマ「密会」に登場する若き天才ピアニスト・イソンジェのある種のモチーフが、リヒテルであったことはまちがいない。
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ではまた
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