パク ユチョン（ＪＹＪ） 兵役（公益）のあと 「事件」を乗り越え 「復帰」への今、「最高」のシナリオ
パク ユチョン。
純粋で、ひたむきな好青年。
元東方神起のメンバーであり、ジェジュン、ジュンスとともにＪＹＪとして活動。
２０１５年８月に兵役入隊し、現在は公益として、ソウル市の江南（カンナム）区役所に勤務している。
パク ユチョンは俳優としてもめざましい活躍をしている。
初めての映画「海にかかる霧」で新人賞を総ナメしたユチョンの演技力
- 韓国ドラマ 「スリーデイズ ３days」
- 韓国ドラマ 「匂いを見る少女」
そして、兵役入隊前に出演した、
韓国映画「海にかかる霧 原題 해무」
では、あの演技力のある俳優キム ユンソクと共演し、
韓国の名だたる映画祭の新人男優賞を総ナメした。
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初出演した映画での快挙だった。
ユチョンの俳優としての演技力のすばらしさを証明するものだ。
そんなパク ユチョンを襲った今回の
性的暴行による告訴事件
は、ファンにとっても、韓国ドラマファンにとっても、あまりにもショッキングな事件だ。
事件はユチョンが現在
公益
として兵役中であることから複雑になっている。
事実の真偽が不透明な中で、パク ユチョン側は、最初に告訴した女性を
誣告罪（虚偽告訴罪）
で訴え、全面的にたたかう姿勢を見せている。
韓流スターとして、日本でもたくさんの熱狂的なファンがいるパクユチョン側としては、当然の対応だろう。
今になって「恐喝されていた」？ イビョンホンの韓国映画「インサイダーズ」を思い出す
そして、今週に入って、朝鮮日報は、
最初に告訴した女性が、パク ユチョンに金銭を要求していた
という記事を発表。
こんなことを、なぜ今になって発表するのだろうか？
告訴されたという事実を知った時点で、つかんでいた情報なのではないか、という疑問が残る。
ここで思い出すのは、２０１５年に韓国で大ヒットした、イビョンホンの
韓国映画「インサイダーズ/内部者たち 原題 내부자들」（チョスンウ・ペクユンシク・イギョンヨン）
だ。
この映画の中で、警察の幹部が、内部の情報を逐一、大統領候補の政治家（イギョンヨン）に密告するシーンが出てくる。
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- ６月１３日の最初の報道から、
- 告訴した女性の告訴取り下げ
- その直後に別の女性がまた告訴
この間のネットの動きを見ていると、
日本のユチョンの熱烈なファンたちは、ユチョンを全面的に信じる、という姿勢で一貫している。
これは、パクユチョンにとっては本当に心強いことだろう。
そして、２次的にこのニュースを目にした人たちの反応はさまざまだ。
警察の発表や、日本語に翻訳された韓国の一部のニュースにもとづいてセンセーショナルな部分だけがクローズアップされている。
そして、三番目にこのニュースを取り上げている人たち。
不確実な情報にもとづいて、おもしろおかしく、パク ユチョンを誹謗中傷するコメントや記事をネットにアップしている。
パクユチョン事件の裏に隠されたニュースは他にもあった！
４番目の告訴まで出て来た時点で、疑問を感じ、パクユチョン事件の裏にある事件についての記事を書いた。実際には、３つのニュースと同じくらい、というか、それよりも
もっと重要なニュースが「２つ」あった
（この件については、また、あらためて別の記事でふれたいと思う）
だが、ユチョンの事件を報道した放送局は、それらのニュースにはまったく触れずに、連日、ユチョンの事件を集中的に取り上げたのだ。
その後、ネットに出てくる情報は、
ためにする情報
そのもの。
最初に告訴した女性の下着から男性のＤＮＡが検出された
とか。
これっていちいち報道するようなものだろうか？
パク ユチョン事件をメインで扱った保守系のテレビ局
韓国のオーマイニュースのサイトでも、
パクユチョンの事件に関して、韓国の保守系の新聞（中央日報・朝鮮日報・東亜日報・毎日経済）が事業主のケーブルテレビ局である、
- ＪＴＢＣ（中央日報）
- ＴＶ朝鮮（朝鮮日報）
- チャンネルＡ（東亜日報）
- ＭＢＮ（毎日経済新聞）
が、国民的関心の高いニュースを取り上げることなく、
「パク ユチョン暴行告訴事件」
を集中して報道し、しかもその内容は青少年が見る番組であるにもかかわらず、過度にセーショナルな報道のしかたである、という批判的な記事掲載している。
警察としては、被害女性が告訴をすれば、当然捜査はする。
関係者を呼んで当時の事情も聴くだろうし、もちろん無実を主張するユチョンも取り調べを受けるだろう。
だが、今の時点でわかっているのは、
最初に告訴した女性は、
暴行ではなかった
と告訴を取り下げた、ということだ。
２番目、３番目、４番目の女性に関しても、女性側の主張のみで、パク ユチョンはそれに対して公的な場で反論する立場にはない。
警察が調査をすれば、具体的な事実が出てくるだろうし、そうなれば真実は明らかになるはずだ。
パクユチョンの事件を取り上げた放送局は、現在は、毎日ネタを探して報道を続けるだろう。
過剰報道もすでに「ネタ」切れ
だが、ニュースを見る限り、ほぼネタは尽きた、という感じもする。メディアは、スターのスキャンダルを消費し、視聴者をあおり、そして人々はすぐに忘れていく。
パク ユチョンの事件に関する報道ラッシュも１～２週間で終わるはず。
そして、パク ユチョンの無実が判明した時には、それらのメディアは、最初の報道ほど大きくは報道しないだろう。
韓国のある弁護士は、今回のパクユチョンの暴行告訴事件は、
おそらく証拠不十分で嫌疑なしで終わるだろう
と予測している。
だが、人々が、パク ユチョン事件について、完全に興味を失った頃に、ユチョンの無実がわかっても、一部のファンを除いては、そのニュースに関心もないはずだ。
ユチョンの無実が判明しても、残るのは傷ついたイメージだけなのか？
結局、
パク ユチョン告訴事件
は、ユチョンのイメージだけがボロボロにされ、真偽不明な情報がいっぱいつけ加えられ、人々の暇つぶしのネタとして消費されて、それで終わりだ。
メディアにとって、パク ユチョンが今回の一連の事件で、回復不能の被害を受けようが、痛くもかゆくもないのである。
また、パク ユチョン側としても、公益で兵役中でありながら、そんな店に行っていた、ということを堂々と認めることもしずらい。
その弱みをついて、言いたい放題の報道になっているのだ。
だが、だからといって、パク ユチョンに対して、あることないこと言っていい、というわけではない。
俳優パクシフの失敗
ただ、ここでやはり思い返すのは、
パクシフの場合
だ。
パク シフも、ユチョンと同じように、女性から性的暴行を受けた、と告訴された。
その直後にパクシフは、記者の前で会見を開き、コメントした。
合意の上の行為だった
というものだ。
これは、私も見たのだが、この記者会見はまちがいだったと思う。
細かいことを言う必要はなかったのだ。
ただ、
そんなことはやっていない
と言うだけでよかった。
その日会った女性と、お酒を飲み、そういう関係になり、そしてその女性側から
パクシフに性的な暴行を受けた
と告訴されたということだけで、パク シフの貴公子のイメージは、地に落ちてしまったからだ。
パクシフの事件は、その後半年ほど、裁判での攻防が続いたが、結局、最終的には女性の告訴取り下げ、というかたちであいまいに事件は終わった。
裁判で最後まで戦って、無罪を勝ち取る、というかたちならまだしも、グレーな状態で終わったために、その後長くパクシフには、
クリーンでないイメージ
がついてしまった。
兵役（公益）にまつわる韓国民の複雑な視線
ユチョンの場合、もっと問題が複雑なのは、
現在「公益」で兵役入隊中
である、ということだ。
公益、というのは、現役の軍隊ではなく、そのかわりに兵役義務を果たす、というものだ。
パク ユチョンには喘息（ぜんそく）の持病がある。
だから身体検査で公益の判定を受けた。
だが、これまでも韓国内では、高級官僚の子弟や、財閥の子弟が、不正な手段で兵役逃れをしたり、公益の判定を受けたり、ということが相次いでいる。
だから、芸能人の公益判定に関しても、いろんな声が出てくるのだ。
今回、ユチョンが「性的暴行」で告訴されるという、特に道徳的に人々に衝撃を与えるような事件の加害者であるかのような報道がされたために、
その件と、公益判定を受けたことがごちゃまぜになって、今、パク ユチョンが攻撃の的になっている。
パク ユチョンが、公益として江南（カンナム）区役所に勤務してから、すでに許される日数の休暇をほとんど使っている、という報道が流れた。
現在のところ、違反はない。
だが、これが違反する状態になれば、また別のところからこの問題で叩かれることになる。
だから、パク ユチョンとしては、何があっても、今は毎日、公益として江南（カンナム）区役所に通い続けるほかないのだ。
ユチョンが兵役を終えても、たぶんすぐに芸能活動を再開するのはむずかしいだろう。
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パクユチョンが兵役後、復活するためのただ「１つ」のシナリオ
特に、地上波のドラマでお茶の間にすぐに復帰、というのはたぶんないと思う。
ユチョンが、この事件を完全にふりきるための最高かつ唯一のシナリオは、
韓国映画
で、これまとまったく違う役柄で復活することだ。
そして、ユチョンの演技で人々を圧倒し、韓国国内で映画俳優として高い評価を得ることだと思う。
ここで参考になるのが、
ウォンビン
だ。
ウォンビンの場合、兵役入隊して７か月目にケガをし、そのまま除隊となる。
その後、ウォンビンは芸能活動を再開することなく、
ユニセフの大使
として、数年間、ボランティア活動を続けていた。
ウォンビンが、あのポンジュノ監督の
韓国映画「母なる証明」（キムヘジャ）
で復活したのは、なんと
兵役入隊の４年後
だった。
ケガをした、ということだけではなく、
兵役途中で除隊した
ということから、すぐに復帰することをしなかったのだろう。
それくらい、兵役に関しては、韓国内の厳しい世論があるからだ。
特に政治家と違って、芸能人は一番叩かれやすい立場にあるのも事実だ。
その後、
韓国映画「アジョシ 原題 아저씨」
でハードボイルドな主人公を演じ、ウォンビンは、大スターになった。
ウォンビンの韓国映画「母なる証明」のメガホンを取ったのは、あのポンジュノ監督。
韓国映画「殺人の追憶」（ソンガンホ）
韓国映画「グエムル」（コアソン）
など、すばらしい映画をつくった名監督だ。
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名監督ポンジュノが、ユチョンを絶賛した「言葉」とは？
ポンジュノは、ユチョンの
韓国映画「海にかかる霧 原題 해무 」
の企画・制作・脚本にかかわっている。
そんなポンジュノ監督は、
박유천이란 뛰어난 영화배우를 우리 영화계가 얻게 되었다는 사실에 기쁘다
パクユチョンというすぐれた映画俳優を、韓国の映画界が得たということがよろこばしい
とユチョンの演技を絶賛した。
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ここで、注意してほしいのは、ポンジュノ監督は、パク ユチョンのことを「俳優」ではなく、
映画俳優
と表現していることだ。
ユチョンが進むべき道が、ここにあらわれているのではないだろうか。
ユチョンが、兵役を終えた後、最初に出演するとしたら、
ポンジュノ監督の映画しかない
と思う理由のひとつだ。
第３５回青龍（チョンニョン）映画祭新人男優賞を受賞するパク ユチョン 【２０１４年１２月１７日】
受賞を受けて、監督や出演者たちと握手するユチョン。
礼儀正しく握手をする姿勢がとてもさわやかだ。
ユチョンが一番最後に握手しているのは、俳優のユヘジンだ。
少し細かいが、舞台に上がる時に、ユチョンはスーツのボタンをしめている。
こういうところにきちんと注意をくばるところが、ユチョンが好感をもたれるところなのだろう。
この青龍（チョンニョン）映画祭新人男優賞は、いつも選考が難航する。だが、この年は、すんなり、ユチョンに決まったという。
審査員たちの評としては、
テレビドラマで演技をして来たにもかかわらず、スクリーンに合う演技をこなした。
（テレビドラマの中では）貴公子のような役割が多かったが、この映画「海にかかる霧」では、新米の猟師役をみごとにこなした。
とりわけ、エンディングの時の表情がよかった。
ときわめて高い評価だった。
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