キムヒエ 「密会」後の初ドラマ「ミセススコップ」刑事役で 新しい魅力がはじける

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韓国ドラマ「密会」で大ブームを巻き起こしたキムヒエ

その「密会」以来の新しいドラマが、

  「ミセスコップ 미세스 캅」
8月に放送が始まったのだが、視聴率はぐんぐん延びている。

キムヒエの演技力に賞賛の声があちこちから上がっている。


ドラマを見ているうちに、キムヒエという人は、すごい女優だと感心する。

これほど、役に完ぺきにのめり込む人を見たことがない。

「私の男の女」では、親友の夫を奪う女性の役を演じた。


その後の「マイダス」(チャンヒョク)では、財閥の会長の長女で、頭の切れるクールな女性を演じた。

このドラマの中では、チャンヒョクとキムヒエのちょっといい感じのシーンもあったのだが、それが未消化に終わったのが残念だった。


「妻の資格」では、韓国の受験戦争の中で、子どもをのびのびと育てようとしながら、競争に巻き込まれていく母親の心境と、夫と別れ、一人の女性として自立していく姿をさわやかに演じた。

「密会」では、バリバリのキャリアウーマンの仕事のできる女性だった。


キムヒエのこれまでのイメージは、都会的で、クールで上品なイメージだ。


それが、今回の「ミセスコップ」では、180度違う役を演じている。

衣装も、これまでキムヒエがドラマの中で決して着なかったようなものばかり。

カーキ色のぶかぶかの上着にペタンコ靴姿。


どことなしか、刑事コロンボを意識したような(?)感もある。


パンツは、黒のガウチョパンツ風。このガウチョパンツは、キムヒエの部下となる、イダヒ(韓国ドラマ「君の声が聞こえる」も同じだ。

ガウチョパンツは、今日本でも人気があるが、韓国でもはやっているのかもしれない。

だいたい、韓国ではやったものが、少し遅れて日本で流行する。

ファッションは、韓国の方が早い。

セルカ棒(自撮り棒)も、韓国で流行して、後で日本にも普及した。


とにかく、これまでのキムヒエは、権力構造の力関係の中で、自分の能力を発揮し、駆け引きをして、のし上がっていくような、そんな役が多かった。

それが、このドラマでは、まったくの正反対。

犯人を見つけると、上司の意向などお構いなしに向かっていく。

情にもろく、まっすぐで、ユーモアがあって、大胆で。

この役を演じることで、キムヒエ自身も解放されているのかもしれない。

俳優というのは、演じる役によって、精神状態がかなり左右されるらしい。


つまり、明るい役を演じるときは明るい気分になり、暗い役を演じると、それを日常でも引きずるという。

キムヒエの今回の変身は、韓国で好意的に受けとめられたようだ。


やはり、キムヒエは、その存在自体がブランドなのだとつくづく思う。



ではまた

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